今興味があるのは・・・生きること

flower09死を恐れて生きるのは、生き残るために生きるのは、“生きること”だろうか? と、想うことがある。

何をするために、ここに来たのだろう? と、想うことがある。

エネルギーいっぱい、この星に、私の身体に、降り注いで、満ちて、溢れそう。

もう、行くんだね。
また、近づくんだね。

どうなるの?
― いつだって、望む方へさ。

生きるって、何?
― それが知りたいから、生きるのさ。

私は、変わっていく私を、見たい。
私は、変わっていく世界を、見たい。
私は、今、生きることに、興味がある。

死を拒絶するのではなく、生に背を向けるのではなく、生と死を超えた、生と死を内包する、“生”に。
自分を偽るのではなく、他者の自由を奪うのではなく、全体の中の、全体と共に生きる、“私”に、興味がある。

―それはかれの本領ではない。それどころか、そんなことは結局でどうでもいいのである。かれの本領は、任意の運命をではなく、自己独得の運命を見出すこと、そしてそれを自分の中で、完全に徹底的に生きつくすことだ。それ以外のいっさいは、いいかげんなものであり、逃れようとする試みであり、大衆の理想の中へ逃げもどるころであり、順応であり、自己の内心をおそれることである。

(参考:岩波文庫「デミアン」ヘルマン・ヘッセ作、実吉捷朗訳)