一つの太陽と共に

個展「A Song of Twin Suns」終了しました。
開催期間中の一週間、ギャラリーを開ける前に、通り道でもある井の頭公園のベンチに座って、水鳥の作る池の波紋や水面に落ちる落葉を眺めたり、風と歌う木々の葉擦れの音や子供たちの元気な声を聞きながら、ちょっと早いお昼ごはんをのんびり食べていました。
ジョギングをする人、犬の散歩をする人、本を読む人、楽器を奏でる人、写真を撮る人、語らう人々、スマホの画面を熱心に見ながら探しモノをしている人たち、いろいろな国から来ている人々・・・・・。
みんな、それぞれの自分の時間軸で過ごしている。そして、その中に私も居て・・・。人々の間に風が吹き抜けて・・・。すべての人に陽が差して・・・。水が流れ、木々がうたう・・・・・。
子供のころから来ている場所も、大人になって静かにゆったりと見渡してみると、また違う景色が見えてきました。とっても贅沢な時間を過ごしたような気がします。

ギャラリーを開けると、ギャラリーの外で流れていく時間と、ギャラリーの中の時間を超越した空間の狭間で、「ああ、この感じ。」と、久しぶりの展示会の感覚にうっとりしていました。
ご来場くださる方々が入ってくると、その方それぞれの風が会場の中に吹き込みます。
そして、混ざり合いう。作品は、時の知らせを聞いたように目を覚まし、見る人と向き合います。見る人は、何かを受け取ります。それを、報告してくださる方、自分の中にしまって静かに会場を後にされる方。私は、それを受け取ります。

白黒でプリントした風景写真と絵画作品を撮った写真をランダムに壁一面に散りばめた「ププラの創造―現実とファンタジーの狭間―」では、これは、現実でしょ。こっちも・・・いや、絵だ! じゃ、こっちは・・・? と楽しんでいただけました。絵画作品では、岩絵の具独特の質感と発色を、そして、そこにある世界を。本のコーナーでは、じっくりと読んでいただけました。
お話しする機会があると、「ああ、そうだ。人と話すのって、こうだった。」と、ここ数年家族以外の人とほとんど会話をしていなかったので、久しぶりのことに、つたない感じになってしまっていましたが、いろいろなお話ができてとても楽しかったです。
犬の散歩中にご来場いただいた方々は、なぜか犬の方が率先して入ってきたり、子供たちも、お母さんより先にタタタッと可愛らしい足音を立てて入ってきてくれました。子供に作品を見られるのは、いつもちょっと緊張しますが、楽しんでもらえたようだったので、私も嬉しかったです。

穏やかで清々しく温かい幸せな日々でした。本当に、ありがとうございました。

私にとっては、これまでと今とこれからを繋ぐ展示会でした。そして、一つの区切りを付けてこの日を迎えました。
扉は閉じ、そして開きました。私は、開かれたこの道を歩いていきます。次の風景も見えてきました。
どんな表現になるかわかりませんが、また展示会などをすることになりましたら、是非いらしてください。

今回の展示会の模様は、後日、サイト内の 個展「A Song of Twin Suns」 で公開する予定でいます。画像からでは、当日の会場内を流れた風や灯った光をお伝えするのはなかなか難しいですが、今回来られなかった方々にも、こんな感じだったと見ていただけたらと想います。

 

それでは、また。

with the new sun.