「A Song of Twin Suns」を終えて

個展「A Song of Twin Suns」が終了しました。
開催期間中、ギャラリーを開ける前に、通り道でもある井の頭公園のベンチに座って、水鳥の作る池の波紋や木々の葉擦れの音や子供たちの元気な声を聞きながら、ちょっと早いお昼ごはんをのんびり食べていました。
ジョギングをする人、犬の散歩をする人、本を読む人、楽器を奏でる人、写真を撮る人、語らう人々、スマホの画面を熱心に見ながら探しモノをしている人たち、いろいろな国から来ている人々・・・。みんな、それぞれの自分の時間軸で過ごしている。そして、その中に私もいて、人々の間に風が吹き抜け、すべての人に陽が差して、水が流れ、木々がうたう・・・。
子供のころから来ている場所も、あらためて静かにゆったり見渡してみると、また違う景色が見えてきます。とっても贅沢な時間を過ごしたような気がします。

ギャラリーを開けると、ギャラリーの外で流れていく時間と、ギャラリーの中の時間を超越した空間の狭間で、「ああ、この感じ」と、久しぶりの感覚にホッとするのを感じました。
ご来場くださる方々が入ってくると、その方それぞれの風が、会場の中に吹き込みます。
作品は、時の知らせを聞いたように目を覚まし、みる人と向き合う。
みる人は、そこで何かを受け取る。それを報告してくださる方、自分の中にしまって静かに会場を後にされる方。私は、それを受け取ります。

とても豊かな時間でした。ありがとうございました。

それでは、また。

 

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