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知れば知るほどに

知れば知るほど 人は 謙虚になっていく
偉ぶっている人は 自分の無知さえ 知らないがため
自分の非を認めない人は 自分の無知を 認めたくないがため
知ることを恐れる人は 自分が信じてきたものを 否定したくないがため
知ることを求める人は みんなが信じているものは違うのではないかと 感じるがため

知れば知るほど 絶望していく
知れば知るほど 可能性が見えてくる
知れば知るほど 穏やかになっていく

内面が静かな人は ちゃんと向き合えた人
自分の無理を知る人は 既により多くの知を 手に入れている

知れば知るほど 無知を知る
そして 知ることが出来ないから この世界で遊ぶことが出来るのかもしれない

 

 

私たちはまだ知らない

私たちは まだ 何も知らない
世界は まだ 何も決まっていない

最初の人は 誰だったのか
その人は 何を想ったのか

暗闇に灯る 黄金の砂粒
鯨がうたう 森の中
きみの瞳が 世界を紡ぐ

最初の人は 僕らだった
僕らが それを 望んだから

瞳に明かされる 空のうた
きみが 目を閉じ
世界が 沈黙する

私たちは まだ 何も知らない
世界は まだ 何も決まっていない

否 わたしは 知っている
否 わたしは 知りたい

わたしと私たちときみと僕らの 透明な世界の物語

 

 

「青と黄金と虹:#6」

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 老人が訊ねた
「永遠の色は 何色か?」

私は答えた
「虹色よ」

老人が訊ねた
「それは どこにある?」

私は答えた
「ここに あるわ」

老人は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 私が訊ねた
「永遠の色は 何色かしら?」

子供は答えた
「世界の色」

私が訊ねた
「それは どこにあるの?」

子供は答えた
「ここに あるよ」

私は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 子供が訊ねた
「永遠の色は 何色なの?」

それは答えた
「私の色だ」

子供が訊ねた
「あなたは どこにいるの?」

それは答えた
「ここに いる」

子供は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 君

 

― writing: 「青と黄金と虹」より抜粋