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「バース・クライ The Birth Cry of the New World:第六章」より「青い星の物語」

new-story漆黒の静かな暗闇の中に、七つの青い星が瞬きはじめた。
しばらくすると、七つの青い星を包み込むように色とりどりの星々が瞬きはじめ、満天の星空が天頂を覆った。
流れ星が飛び交う下で、小さな火が、赤い大地の上でちらちらと燃えていた。どこからか、一人また一人と人々が現われ、小さな火を囲むと、輪を描いて踊りはじめた。
遠く地平線に連なる山々を縁取るように空が明るくなりはじめると、大きな光を放ちながら悠然と太陽が現れ、辺りをくまなく照らし出した。次第に熱くなる赤い大地の上で、人々は、小さな火を囲んで踊り続けた。
冷たい風が吹き抜け、黒く厚い雲が空を覆うと、閃光と共に雷鳴が轟き、どっと雨が熱く乾いた大地に降り注いだ。大地に雨が染み込んでいくと、様々な草花が根を下ろした。
雲が流れ雨が止み、再び大地に陽が降り注ぐと、草花が芽吹き、その姿を現した。そして、上へ下へとぐんぐん根を下ろし葉を広げ花開き、木々は空を隠すほどの勢いで伸びていった。
小さな火を囲ながら輪を描いて踊っていた人々は、青々と茂った森の中で、太鼓を叩き、笛を吹き、絵を描き、うたいはじめた。すると、様々な昆虫たちが姿を現し、茂みから様々な動物たちが現れ、上空を様々な鳥たちが旋回し、うたい踊る人々の外側に大きな輪を描いた。そして、人々の内側に小さな輪を描きながら、子供たちが色鮮やかにうたい踊りはじめた。
太陽と星々が廻り、山脈の向こう側で、クジラたちは潮を吹き尾びれを立てて深く潜り、回遊する様々な魚たち共に泳いでいった。
赤い大地の上で燃え続ける小さな火の中で、曇りの無い透明な水晶玉が、輪を描くすべての存在を映し出し、その中心で、黄金色を宿した青い星が瞬いていた。
やがて、すべてが一つのリズムで音を奏ではじめると、小さな火の中で、水晶玉は、輝く透明な虹色に包まれた。

(2019.04 改訂版)

 

― writing: 「バース・クライ The Birth Cry of the New World」より抜粋

 

 

「惑星<雨>:13.大いなる気づき」より「ファーベルと共に空を見上げる」

planet-rain「何も見えないね。」 ソラが言った。
「あるよ。」 ファーベルが言った。
「空が。そして、その向こうには、星々があるわ。」 ヴィーゼが言った。
「宇宙。」 ファーベルが言った。
「そして、私たちも、私たちがいるこの星も、宇宙の中にあるわ。」 ヴィーゼが言った。
「宇宙は、どこまで続いているんだろう?」 ソラが言った。
「答えは、アナタの中に。」 ファーベルが言った。
「宇宙にも、中心があるのかしら?」 ヴィーゼが言った。
「答えは、アナタの中に。そして、今ここに。」 ファーベルが言った。
「僕の中心。」 ソラが言った。
「私の中心。」 ヴィーゼが言った。
「そこは、はじまることもおわることもない。」 ファーベルが言った。
「僕らは、そこから来たんだろうか?」 ソラが言った。
「その問いが来たところから。」 ファーベルが言った。
「僕は・・・。」
「私は・・・。」
「すべては・・・。」

 

― writing: 「惑星<雨>」より抜粋

 

「惑星<雨>:8.ソラの旅」より「星のうた」

planet-rain僕らが見えるかい 兄弟たち

僕らは 君たちを映し出す
君たちは 僕らを映し出す

記憶の光の中で 僕らは出会う

暗闇の中で 今日も輝く
君たちの頭上で 君たちの足下で 君たちの内側で

僕らの声が聞こえるかい 兄弟たち

君たちが廻る 光と闇
共に廻る 宇宙の呼吸

瞬く光のリズムで 僕らはうたう

暗闇の中で 今日も輝く
君たちの頭上で 君たちの足下で 君たちの内側で

 

― writing: 「惑星<雨>」より抜粋