物語の断片(writingより抜粋)」カテゴリーアーカイブ

パンドラの素粒子#0

僕らに 掲げる旗は 無い
僕らを示すのは そのまなざし

青い空の向こうに 流星群
巡り巡る 星々の記憶
色とりどりの 僕らのまなざしが 追う

青い空を突き抜ける 流星群
極に達した 光と闇
引き合い 呼応する星々が 輝き尽くす

巡り巡る 透明な記憶
僕らの内に 揺らめいて 目を閉じる

世界が 新たな夜明けを 迎え入れ
昇る陽に 風が起き
照らし出された大地に はためくものは
存在の意志

僕らに 掲げる旗は 無い
僕らは そのまなざしで 新しい空の色を知る

巡り巡る 僕らの記憶
色とりどりの 流星群
地平線の向こうから 起きる風が
青い空の下の きみの髪を なびかせる

僕らに 掲げる旗は 無い
僕らを繋げるのは そのまなざし

 

 

 

パンドラの素粒子#35

太陽に向かって 草原を 全力で走った
走って 走って 走って
息が切れて 立ち止まると
僕の隣に 息を切らした きみがいた

熱い風が 僕らを揺らして 通り抜けると
きみの瞳に 地平線が反転するのを 見た

 

「世界の果てはゾウの耳」#143