日陰の大樹

ガクンと世界の傾きが変わり 隠されていた僕らの頭上に陽が注ぐ
「さあ」とあたたかな眼差しに促され 僕らは顔を上げて立ち上がる
太陽の子らが 星々の子らが 天使の子らが
遙かな時を超え 託され携えてきたのもをこの地に放つために立ち上がる
誰かと比べずとも 自分の価値を知る方法がここに
多数の中に居ようとせずとも 自分の居場所を知る方法がここにあると

ゴロンと社会が転がり 日陰にいた僕らの頭上に陽が注ぐ
「さあ」と勇壮な眼差しに促され 僕らは一歩踏み出して立ち上がる
変わり者と除けられていた子らが あまりにやさしいゆえに力を譲ってきた子らが
この間に コツコツ学び積み上げてきた経験を伝えるために立ち上がる
シュプレヒコールを上げずとも 世界を変える方法がここに
社会的地位を目指さなくとも 豊かさを得る方法がここにあると

きみが僕らからそれを聞き出せないのは きみがその問いを知らないから
僕らは問いを待っている きみからの問いを待っている
僕らはいつでも差し出す準備は出来ている
そしてきみが僕らに問うたその時に 僕らは笑顔でただ頷くだろう
きみのその問いが答えだから

光が強すぎて目立たないようにしてきた僕らの上に日が昇る
ベールが上がり たくさんのサポートの介入が可能となった今
降り注ぐエネルギーと内から湧き上がるエネルギーが混ざり合い
圧倒的な幸福感と共に もう大丈夫だと 本当の姿を見せてもいいのだと感じているだろう
この星が僕らの力を必要としている この社会もまた僕らの知識を必要としている
さあ のびのびと軽やかにゆったり歩いていこう

きみの周りに 僕らはいるよ
きみがこれまで 僕らの存在に目を向けてこなかっただけで
いや きみがそうかもしれない
きみがきみ自身に ちゃんと目を向けてこなかっただけで