「青と黄金と虹:#6」

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 老人が訊ねた
「永遠の色は 何色か?」

私は答えた
「虹色よ」

老人が訊ねた
「それは どこにある?」

私は答えた
「ここに あるわ」

老人は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 私が訊ねた
「永遠の色は 何色かしら?」

子供は答えた
「世界の色」

私が訊ねた
「それは どこにあるの?」

子供は答えた
「ここに あるよ」

私は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 子供が訊ねた
「永遠の色は 何色なの?」

それは答えた
「私の色だ」

子供が訊ねた
「あなたは どこにいるの?」

それは答えた
「ここに いる」

子供は 目を閉じた

黄金の瞳
インディゴの衣をまとった 君

 

― writing: 「青と黄金と虹」より抜粋