静かな革命

flower02時々、思う。
食べるもの、着るもの、行く場所、思うこと、考えること、言葉づかい・・・。私たちが行っている日々の選択や決断は、“幸せ”な未来へと繋がっているだろうか? と。

“意識の転換”。この言葉が大きく聞こえるようになってきた。私がそっちの方に意識を向けはじめたというのもあるけれど・・・。
意識が変われば、選択する事柄も変わる。それが多くの人に広がれば、世界が変わっていく。でも、これまでもずっとそうだった。誰か一人が大きな声を上げて、その日からパッと世界が変わったのではなく、その声に次々と同調していった多くの人たちがいたから、世界が変わっていったのではなかっただろうか。
ひとりひとりの意識のあり方が、とても大事なんだ。でも、私たちは、本当に自分の望む世界を選択しているだろうか・・・?

私たちはこの世界で、“幸せ”を手に入れられただろうか。
もしできているなら、どうして“癒し”を求める人がこんなに多いのだろう。苦しんでいる人がこんなにいるってことは、この社会のどこかがおかしいのではないだろうか。
「この生き方だけがすばらしい」「この生き方をすればみんながほめてくれる」「この生き方をしている人が勝ち組だ」。そんな偏った考え方を、何だかんだ言いながらもこのまま続けていく方が、“幸せ”なのだろうか・・・。

“古い時代から新しい時代へ”。この言葉もますます聞こえてくるようになってきた。
今までの世界に何の疑問も抱かず当たり前だと思っている人にとっては、新しい世界になるのかもしれない。だから、終わっていく世界の方を見て、不安や不満を感じているのかもしれない。
今までの世界に疑問を抱き居心地の悪さを感じていた人にとっては、ごく自然で当たり前の世界になっていくのだと思う。だから、蘇りつつある新しい世界の方を見て、湧き上がってくる喜びを感じているのだろう。

“新しい”のだから、“古い”ものはなくなっていく。
でも、新しい時代に必要かどうかを判断するには、まずそれを表に出さなきゃいけない。だから、社会にも個人にも、今、要らないものがどんどん出てきているのではないだろうか。
一見不安に感じるような出来事でも、私たちに大きな気づきを与え、本当に要るものと要らないものを見分けるために、私たちの意識が変わるように起きているのではないだろうか。自然界で起きていることも、「ほらほら!」と私たちの背中を押しているようにも感じる。
そうやって世界を大きな視野で見ることができたら、心はだんだん静かに穏やかになっていく。
争っている場合じゃないってこともわかるし、争いの外に出ることができる。

新しい世界は、支配ではなく、共に生きる世界。
それは“キレイ”に整頓された世界ではなく、境界のあいまいな世界。そんな世界を想像できるだろうか?
それはみんなが“癒し”を求める必要のない世界。そんな世界を考えたことはあるだろうか?

私たちも、宇宙も、生きている。
内側で外側で、絶えず生きて、変化している。
破壊と創造は同じところにあり、生と死を繰り返す。
内なる太陽と外なる太陽は、呼応し合い、共に世界を創っている。
私たちは、自由に選択できる力をもっている。“幸せ”な世界を選択できる力をもっている。

宇宙の決断。
地球の決断。
私たちの決断。
誰かじゃない。
すべては、ひとりの意識からはじまる。
私たち、ひとりひとりの意識のあり方で、この世界は創られている。
革命は、ここからはじまる。