voice」カテゴリーアーカイブ

力の行方

自分で考えることを止めたら
私は 何になるのだろう?

“大きな声”に 力を明け渡した人々が
“みんな”に 力を明け渡した人々が
今度は “機械”に 力を明け渡そうとしている

一体 誰のための 世界だろう・・・
なぜ 自由に選ぶという力を 使わないのだろう・・・

考えることを止めたら
人間は 何になるのだろう?

 

 

“私”の崩壊と開放

“私” を深く深く探っていくと
“私” がバラバラになって 消えてしまうのではないかという
予感の壁に当たる
“私” がなくなるという感覚
それは 不安と恐怖
その先へ進むのをためらい 引き返したくなる
消えてしまうなんて 嫌だ!
“私”は “私”でありたい!
でも あの先には 何があったのだろう・・・?

“私” に深く深く潜っていくと
“私” がフッと消えて どこにも存在しなくなるのではないかという
予感のベールに触れる
“私” がなくなってしまうという感覚
それは 歓喜と郷愁
その先へ手を伸ばし 一気に飛び込みたくなる
“私”は “私”であるために “私”を作ってきたんだ!
“私”は “私”を知らないように “私”の周りに壁を作ったんだ!
“私”は“私” 決して消えてなくなりなんてしない!
でも あの向こうには 何があったのだろう・・・?

崩壊と開放は 同時に起きる

外側にあった世界が どっと内側に入ってくる
別々に見えていたものが 一つに見える
“私”が“私”に溶け込み “私”になる

崩壊と開放は 同時に起きる

さあ “私”に 飛び込もう
恐れることはない
“私”は ずっと ここにいた

崩壊と開放は 同時に起きる

さあ 世界を抱きしめよう
恐れることはない
新しい世界は もう ここにある

 

 

“無”

“無” を恐れる人
“無” を恐れない人
“無” を前にして上げる声は
悲鳴か あるいは 歓喜か

“無” を恐ろしい怪物と描く人
“無” を穏やかな母性と描く人
“無” を前にして感じる鼓動は
早鐘のようか あるいは 凪のようか

静寂を 恐れる人
沈黙に 耐えられない人
何もしないことに 苛立つ人
そうではない 人もいる
無感動でも 無気力なのでもなく
その人の全てで それらを恐れない人がいる

“無” を無と捉える人
“無” を有と捉える人
“無” を前にしてとる行動は
拒絶し逃げ出すか あるいは 留まり溶け合うか

“無” とは何か それに答えがあるのなら
“無” は有る といことだろうか
“無” とは何か それを恐れるのなら
“無” は有る ということだろうか
“無” の中に入ったら そこで何を見るだろう
そこで 何を聞き 何を感じるだろう

“無” は 終わりか 始まりか
“無” は墓場か 故郷か それとも・・・

今 “無” を恐れる人たちが 世界中で猛威をふるっている
“無” を恐れない人たちも 世界中で猛威をふるっている
そして “真の無” を知る人たちが 目を覚ましている

 

 

伝えたいのに伝えられないこの世界

言葉のない世界で どう伝えればいいだろう?
この色
この香り
この感触
ほら これだよ

言葉のない世界で どう伝えればいいだろう?
この道
この仕草
この声音
ほら こうだよ

言葉のない世界で どう伝えればいいだろう?
世界は 変わった
言葉で語れる世界は 終わり
言葉で語れない世界が ここにある
でも これを どう伝えればいいのだろう?

同じ眼差しで この世界を見たならば
同じ呼吸で この世界にあったならば
言葉で語れないこの世界を 共有できるかもしれない

否 これまでも そうだったんだ
だから 安心して 歩いていこう
さあ また 創造を始めよう

 

 

透明なヴィジョンの世界と色とりどりのリアルな世界

透明な風が 身体の中に吹き込む
透明な水が 身体の中を流れる
透明な光が 身体の中に灯る
私は 透明なヴィジョンを見る
私の中で 世界が生まれる

虹色の風が 身体の中に吹き込む
虹色の水が 身体の中を流れる
虹色の光が 身体の中に灯る
私は 虹色のフォルムを見る
私の中で 世界が形作られていく

暗闇が 私の身体を抑える
暗闇が 私の目をふさぐ
暗闇が 私の口を閉ざす
私は 透明なサウンドを聞く
私の中で 世界がうたいだす

私は そこから来たのだろうか?
でも そこはどこだろう?
それを 知ることなんてできないと そんな確信を持っている
でも ずっとずっと前から知っているような 懐かしい匂いのするところだと
なぜか そんな確信を持っている

透明な風が 世界に吹き込む
透明な水が 世界を流れる
透明な光が 世界に灯る
私を通して リアルな世界が生まれていく

虹色の風が 世界に吹き込む
虹色の水が 世界を流れる
虹色の光が 世界に灯る
私を通して リアルな世界が形作られていく

暗闇が 世界を覆う
私を通して リアルな世界がうたいだす

共鳴し合う 二つの世界
私は どこにいるのだろう?
ここは 一体どこだろう?
それを 知ることなんてできないと そんな確信を持っている
でも ずっとずっと前から知っているような 懐かしい匂いのするところだと
なぜか そんな確信を持っている

私は 描き 紡ぎ うたう
生まれた世界が 世界に放たれる
それを 世界が反射する
これは 共同創造
透明なヴィジョンの世界と 色とりどりのリアルな世界の物語
共に創る 宇宙の物語