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大きな空の下

大きな空の下
大きな海が ゆったりと呼吸している
大きな空の下
大きな森が ゆったりと呼吸している
大きな空の下
大きな生命が ゆったりと呼吸している

ボクは見た キミを

大きな空の中
たくさんの鳥たちが 地平線へと飛んでいく
大きな海の中
たくさんの魚たちが 水平線へと泳いでいく
大きな風の中
たくさん生命が ひとつの生命へと還っていく

ボクは見た キミを

大きな空から
雨が 降り落ちてくる
大きな空から
星々が 降り落ちてくる
大きな空から
生命が 落ちてくる

ボクは見た キミを

大きな空の下
ボクとキミが 向き合った

大きな空の下
ボクとキミは 世界を見た

大きな空の下
ボクは見た キミが笑うのを

大きな空の下
ボクとキミは ここにいる

 

 

願いのために

flower14その願いは
叶わなかったかもしれない

でも
もっと 大きな願いの実現に
より 近づいたかもしれない

失敗を決めるのは 誰かじゃない
成功を決めるのも 誰かじゃない

その人の 本当の願いを 誰が知るだろう?
本人でさえ まだ知らないかもしれないのに

 

 

言葉違い思い違い

balance子供らしさと 幼稚なこと は違う
強いことと 乱暴なこと は違う
美しいことと 着飾ること は違う
ユーモアと おちゃらけること は違う
守ることと 束縛すること は違う
教えることと 支配すること は違う
寛大であることと 我慢すること は違う
自由であることと 何をやってもかまわないこと は違う
軽やかなことと 軽いこと は違う
ありのままと わがまま は違う
賢いことと たくさん暗記していること は違う
豊かなことと たくさん所有していること は違う
流れであることと 流されること は違う
一つであることと 一つになろうとすること は違う
生きることと 生き残るために生きることと ただ長生きしようとすること は違う
嘘をつかないことと 素直であることと 開き直ること は違う

他にも ありそうだけど
時々 そんなことを 考える

 

 

世界の縁で探索中

searching世界の縁で探索中
常に古くて常に新しい草原が どこまでも広がっている
私は 時の終わりと時の始まりを超えた今 新しい世界の欠片を探している

静寂の音が満ちている
そして 今にも何かが産声を上げそうな気配が満ちている
不意に風が吹いた
それと同時に 視線の先にキラリと光るものを見つけた
私はそこへ走っていくと 小さな海を拾った

掌の中で 小さな波が 時をつくりだした
私が瞬きをすると 掌の中の小さな海は 渦を巻きはじめた
ぐるぐると渦を巻く海は 一回転する度に
ぐるぐると私の掌の中に 入っていった
小さな海が 見えなくなると
私は 海になった

明るくて暗い海の中で 小さな光が瞬いている
私は その光に近づいていった
それと同時に 私はその光景を見ていた
光は 近づいていくと 色とりどりに一層明るく輝きだした
そっと手を伸ばすと 私の手は 光の色に染まっていった
その光景を見ている私に向かって 光が一気に迫りのみ込むと
光は 消え
私は 光になった

何色でもあって何色でもない光の中で 小さな暗闇がたたずんでる
私は知っている あれも私だと
私は その小さな暗闇に 両手を伸ばした
小さな暗闇は 避けるように遠ざかった
私はもう一度 両手を伸ばした
小さな暗闇はブルッと身震いすると 一気に私に迫り飲み込んだ
暗闇は 消え
私は 暗闇になった

静寂の音が満ちている
そして 今にも何かが産声を上げそうな気配が満ちている
常に古くて常に新しい草原が どこまでも広がっている
私は 時の終わりと時の始まりを超えた今 新しい世界の欠片を探している

世界の縁で探索中 また ここへ来てしまった
世界の縁で探索中 この向こうに あるはずなんだ
世界の縁で探索中 まだ 見えない
世界の縁で探索中 知っているのに・・・

世界の縁で探索中
常に古くて常に新しい草原が どこまでも広がっている
私は 時の終わりと時の始まりを超えた今 光を掲げて 新しい世界の欠片を探している

声が聞こえた
もうすぐここへ 光を掲げた みんなが来る

 

 

私には 見たい世界がある

“壁がある” ということを知っている人は
壁を壊し 外へ出ることができる
“壁がある” ということを知らない人は
壁を壊すことも 外へ出ることもない
自分のいる世界がすべてだと 疑うことがないのだから

どちらが 幸せだろうか
壁の外が 安全だとは 言い切れないのだし
そもそも 安全とは 何なのだろう
誰にとっての 安全なのか

それでも 私は 壁を壊して その向こうへ行くだろう
だって 私は 生きているのだから
私は これからも 創り上げていくだろう
だって 私は 世界と共にありたいから