混沌から世界を創る

4色が1本になっている色鉛筆と4色をまだらに固めたクレヨンで絵を描いてみる。
これを使ったことのある方はわかると思いますが、自分の意図した通りにはいかないわけです。ある程度コントロールできるけど、思わぬところで別の色がニョキッとあらわれます。
でも、自分の予想とは別の色が飛び出してきても、そこで投げ出さずに続けていくと、そのうちいい感じになっていきます。飛び出してきた色がうまく手を繋いでくれていることに気づきます。

小さなカオスを握って、真っ白の世界に、いろいろな形の世界を創っていく。

一つの考え方や生き方だけでは、何か大きな変化が起きたとき、あたふたしてしまうのではないだろうか。でも、多様で柔軟な考え方をもった生き方であれば、その時々でうまく対応できるのではないかと思う。
そして、すべての多様なものの中に、背後にあるものに、何かが起きる前や出来上がる前にあるものと繋がっていれば、ただ流されるだけにならずにいられるのではないだろうかと思う。
何か問題が起きたとき、その度に新しいルールを作って対処するのではなく、問題の根本に何があるのかを探すことも大事なのではないだろうか。誰かの思想を覚えるのではなく、思い出すだけでいいんのではないかと、排除すればいいのではなく、それぞれを尊重しながら全体のために変化しながら進んでいく。それがいいのではないだろうかと思う。

さまざまな思想のカオスの中で、まだ何も決まっていない世界に、色とりどりの鮮やかな世界を生み出していけばいい。
すべての中心に、完璧な秩序を持って。